ビジネスも同じだ。
人がなかなか本音を言わないように、ビジネスの世界でも本当のことは
なかなか語られることがない。
新入社員のみんも会社に入って3ヶ月になろうとしているので、そろそろ
分かるだろうけれど、先輩や上司の誰もがみんな懇切丁寧に仕事のイロハ
を教えてくれるかというと、なかなかそうはならない。
そもそも、上司や先輩たちは、自分の目標を達成するために、必死なのだ。
もちろん、新入社員を立派な一流のモニターに(CRCに)育てるのも先輩や
上司の仕事のひとつなんだけれど、マンツーマンで教えているくれるのも
たまにだ。
簡単に言えば、仕事なんか誰も教えてくれないと思っていたほうがいい。
で、新入社員がビジネスの現実にようやく気がつき始めるのは、少なくとも
1年、3年の現場経験を経てからだ。そのころから彼ら・彼女らは、よう
やく「一人前」と呼ばれるようになる。
しかし、一人前になったぐらいでは、まだまだ本当のことは見えていない。
本当のことが見えてくるのは、一人前の先の「一流」になってからだ。
一流と呼ばれるようになるまでには、個人差も大きいが、さらに5~7
年は必要だ。
新入社員になってから、ざっと10年だ。
一流になってみないと、仕事の楽しさも本当には分からない。
本当の楽しさを知らずに、そのまま定年までいく人すらいる。
さて、どうするか?
まず、あなたの意識を変える。
いま、この時点から「教えてもらう」から「自ら学んでやろう」に方向
転換してほしい。
仕事の達人と言われる人たちは「コツ」を覚える。
これは分野を問わない。
だから、一芸に達した者同士は分野が違っても話が合うといし、同じく
名人は名人の気持ちを知るという。
このレベルを目指していこう。